スマート・ルームミラーの歴史

スマート・ルームミラーの歴史
「スマート・ルームミラー」は車のルームミラー(バックミラー)に液晶ディスプレイ(モニター)を搭載し、車体後部に内蔵した高解像度カメラで映像や情報を映し出すようにしたカメラモニタリングシステム(CMS)です。

スマート・バックミラーと呼ばれることもあります。

日産「ノート e-POWER メダリスト」のスマート・ルームミラー
▲日産「ノート e-POWER メダリスト」のスマート・ルームミラー

車体後部、リアウインドウ内側に設置された広角レンズカメラとルームミラー(バックミラー)に内蔵した液晶ディスプレイ(モニター)で構成されます。

従来のルームミラー(バックミラー)は、後席の同乗者や積載物等で後方視界を妨げられたり、夜間、雨天時等の後方視野を確保すことが難しい状況でした。

しかし、スマート・ルームミラーの登場で、鮮明で広い後方視野を確保し、車両後方や周辺の状況が把握できる様になりました。

液晶ディスプレイと通常のミラーとの切り替えが可能な製品、ドライブレコーダーと一体となった製品もあります。

スイッチでカメラと鏡を切り替えられる日産「セレナ」
日産「ノート e-POWER メダリスト」のスマート・ルームミラー
▲カメラ映像

日産「ノート e-POWER メダリスト」のスマート・ルームミラー
▲鏡

1956年;
最初のバックアップカメラ(後方モニター、リアビューカメラ)は、コンセプトカーで使用されました。バックミラー(リアビューミラー)の代わりにリアマウント・テレビカメラのシステムで、ダッシュボードに内蔵されたテレビ画面に画像を送信しました。

1991年;
バックアップカメラを搭載した最初の量産車は、トヨタ自動車のソアラ。
近年、トラック・バスなど後退時の車両後方確認の安全装備として製品化されていますが、映像は、モニター搭載型カーオーディオやカーナビの液晶画面に映し出す方法でした。

2014年;
世界で初めてルームミラー(バックミラー)に液晶ディスプレイ(モニター)を切替式で搭載したスマート・ルームミラーを日産自動車が開発。

各社のスマート・ルームミラーの名称;
・スバル:スマートリヤビューミラー
・日産自動車:インテリジェント ルームミラー
・パイオニア:TMX-DM01-VA
・パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社;
 電子インナーミラー
・本田技研工業:アドバンスドルームミラー
・トヨタ自動車:デジタルインナーミラー
・モブボイ:問問魔鏡(TicMirror)

▼家庭の洗面室用「スマートミラー」は 弊社のショールームで実物をご覧いただけます。
「スマートミラー」

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参考文献;
MONOist(2016/8/25)
「新型『セレナ』は『スマートルームミラー』も高画質化」
https://bit.ly/3i2hsSc

Wikipedia;
スマート・ルームミラー
https://bit.ly/35zIB9X
ルームミラー(バックミラー)
https://bit.ly/3i5ws1C
トヨタ・ソアラ(SOARER)
https://bit.ly/3oEhn9F