錆(さび)の化学的定義

錆(さび)の化学的定義
錆(さび)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)を起こして生成される腐食物です。

鉄の赤錆・黒錆、銅の緑青(ろくしょう)、錫(すず)・アルミニウムの白錆などがあります。

錆びたボルト
▲錆びたボルト(腐蝕の進行によって形体の崩壊が進んでいます。)

錆びたボルト
▲板金の表面に施された塗装が劣化し、防錆効果が低下した結果、水が内側に浸入し、板金の表面に錆が発生。
 増大し続ける錆が塗装を剥がしています。

英語で錆は「rust」(ラスト)と言い、語源は「red」と同根で、インド・ヨーロッパ祖語の「赤い」から来ていると考えられています。

当初は鉄の赤錆を指していたことがうかがわれますが、現代英語では鉄以外の錆を指す場合にも用いられます。

一般に「金は錆びない」、「銅の錆」「錆びにくいアルミニウム」というように金属全般の腐食生成物を錆と呼びますが、腐食防食学の分野では、鉄や鉄合金の腐食生成物のうち、水に不溶のもののみを「錆」「鉄錆」と呼び、非鉄金属の場合は「腐食生成物」と呼びます。

高炉で鉄鉱石にエネルギーを与えると、炭素は鉄鉱石を鉄に還元し(鉄が産み出され)ます。

放置しておくと、やがて鉄は酸化してエネルギーを失い、酸化鉄に戻っていきます。

つまり錆は、還元された鉄が酸化して安定な状態へとかえろうとする過程に生じる結果です。

「育った鉄錆」の塊による癒着
▲「育った鉄錆」の塊による癒着


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参考文献(wikipedia);
錆(さび)
https://bit.ly/389ADVK

https://bit.ly/3ann4EG
酸化還元反応
https://bit.ly/2KcogjD
rust(ラスト)
https://bit.ly/38axy7D
酸化鉄
https://bit.ly/3mAWGtH
赤錆(酸化鉄(Ⅲ))
https://bit.ly/3aizAFo
非鉄金属
https://bit.ly/2WoabCb
緑青(ろくしょう)
https://bit.ly/3p1kIPQ
鉄鉱石
https://bit.ly/3r4QPAa
炭素
https://bit.ly/37q04D1
腐食防食学
https://bit.ly/3mtuglc