フォーク（食器）の用途と種類

2020年11月26日

フォーク（fork）は、先端部が分かれて櫛状になった飲食用・調理用の器具で、大抵３つ又か４つ又になっています。

古くは飲食用でも２つ又で、今日でも果物やケーキなどを食べる際のデザート用や、ステーキを焼く際に使う大振りのものでは、２つ又のフォークが見受けられます。

▲様々なフォーク（デザートフォーク、レリッシュフォーク、　サラダフォーク、ディナーフォーク、コールドカットフォーク、一人前フォーク、切り盛り用フォーク）

飲食用では、食べ物が動かないように突き刺して押さえたり、食べ物を突き刺して口へ運んだりするための食器です。

日本語では「突き匙（さじ）」「肉叉（にくさ）」という訳語があてられます。

主に金属製ですが、プラスチック製や竹製のもの、柄の部分が別部材でできている別柄型のものや一体成型のものがあります。

フランス料理などのテーブルセッティングでは、位置皿（ディナープレート）の左側に、外側からオードブル用フォーク、魚用フォーク、肉用フォークの順に配置します。

デザートフォークは、位置皿の上側に配置します。

フォークの背にご飯をのせて食べるのはイギリス式のマナーですが、フランス式ではフォークの腹に乗せて食べます。

一般には、普通のフォーク使い（フォークの腹に乗せた方）が食べやすいと思われます。

正式にはパスタもリゾットもフォークのみで食します。

スプーンと合体させた食器として、先割れスプーン（spork）があります。

こちらはもっぱら、簡便な食事に便宜的に用いられる簡易食器的な性格が強く、正統なテーブルマナー中に、先割れスプーンを使うものは有りません。

調理用には、サラダフォークやバーベキューフォークなどがあります。