耐震設計

耐震設計
建築における耐震(たいしん)とは、地震に対する建築構造物や土木構造物の破壊や損傷を防ぐ措置を言います。

目的は同じですが、「制震」や「免震」とは区別されます。

 
▲モデリングにおける地震動の影響の一部(ロサンゼルス - サンディエゴ)

地震が起きると、建築物は、その地震の強さやその構造によっては大きな被害(震害)を受けることがあります。

その震害を減らしたり防いだりすることを目的とした建築物等に対する設計を耐震設計と呼びます。

一般に、建築物が大きな被害を受ける可能性がある地震の強さは、加速度で100gal(cm/s^2)以上であると言われます。

建築構造物の耐震設計においては、一般に・建物の供用期間中に数回起こる可能性のある 中規模の地震に対しては大きな損傷はしない

・建物の供用期間中に一度起こるか起こらないかの大地震に対しては居住者の生命を守る(倒壊しない)ことを目標としています。

すなわち、大地震に対しては倒壊しない程度の損傷は許容しており、また損傷を受けても安定性を損なわないようにすることが求められます。

そのため、橋梁などの土木構造物によくみられる一本柱のような構造は、柱の根元が損傷を受けた場合に即座に不安定構造になるため建築では用いられません。

・中地震(80~100gal);
 多少亀裂が生じても、使用上支障をきたさないように設計する
(1次設計)。

・大地震(300~400gal);
 人命の安全を確保するため、崩壊、転倒を起こさないように設計する
 (2次設計)。

ただし、原子力発電所など極めて重要な建物に関しては一般的な構造物より高レベルの設計目標が課されています。


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参考文献(wikipedia);
耐震(たいしん)
https://bit.ly/2Cc1CzN
制震(せいしん)
https://bit.ly/3l2EsB7
免震(めんしん)
https://bit.ly/3l2ECbH
gal(ガル)
https://bit.ly/3oWnYNj