栓抜き(ボトルオープナー)の歴史

栓抜き(ボトルオープナー)の歴史
栓抜き(せんぬき)は、主として飲料用の瓶に封をしている王冠を開けるための道具です。

JIS S 9023(1981年2月15日制定・1994年8月1日廃止)では「王冠抜き」と規定されていました。

広義には瓶の王冠を取ったりコルク栓を取る道具を指しますが、一般には後者はコルク抜きとして区別されます。

栓抜き
▲栓抜き

ビールなど、王冠で栓をされた瓶用の栓抜きは、持ち手の先にちょうど王冠に引っ掛かるような形で金具が取り付けられています。

もともと王冠は化学的に瓶と結合されているものではなく、一定以上の物理的な力で引き剥がそうとすればはがれるものですが、実際には素手で金属の王冠を引き剥がす行為は、過重な負担を手に強いるものであることから、てこの原理を利用することで王冠を容易に持ち上げて外すことができるようにするものです。

通常は、金属片の一部に王冠の辺縁部を引っ掛けるための切り欠きがあり、王冠上部を支持しつつ、辺縁部を持ち上げることにより、王冠を半ばより折り曲げることにより開栓します。

栓抜きは、特定の形に切断した金属片なので、安価です。

なお、多数の機能を持った家庭用品・アウトドア用品、いわゆるマルチツールには、栓抜きの機能を持ったもの、特に台所用のはさみや缶切り、アーミーナイフ等にこれらの機能がつけられている事が多いです。

アーミーナイフの栓抜き
▲アーミーナイフの栓抜き

近年は、飲料の容器として、瓶に替わってペットボトルなどが普及し、王冠に替えて、栓の部分をひねることにより道具なしに栓を開けられるスクリューキャップ式の栓が増えていることから、次第にその存在意義が薄れています。

しかし、現在でもビールの瓶の栓は大多数が王冠であるなど、特定の飲料においては種々の理由から、根強く旧来の王冠が使い続けられています。

このため、飲食店では必需品であり、常備している一般家庭も多いです。

国鉄時代の横座席型車輌には、窓の下の小さなテーブルに栓抜きが常備されているものが多かったです。

逆ユの字型の金具で、王冠を引っ掛けてこじると簡単に外すことができました。

この栓抜き金具は、現在ではほとんど取り外されています。

瓶入り清涼飲料水の自動販売機には筐体前面に固定式の栓抜きを備えていました。

開栓する際に落下する王冠を受け止める回収箱がついたものも多いです。

旧型の客車に設けられた固定式栓抜き
▲旧型の客車に設けられた固定式栓抜き
(大井川鐵道スハフ42形[2007年8月])

ペプシの自動販売機
▲ペプシの自動販売機


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ボトルオープナー(栓抜き)

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木製品一覧
https://bit.ly/3nu4TRX

参考文献;
大井川鐵道株式会社
https://bit.ly/33HIeti

Wikipedia;
栓抜き(せんぬき)
https://bit.ly/3nucRKL
コルク抜き
https://bit.ly/36IZGQd
大井川鐵道(おおいがわてつどう)
https://bit.ly/36Jpeg7
国鉄スハ43系客車
https://bit.ly/36KZ64E