100年電球の歴史
100年電球は、1901年から点灯しており、2018年の時点で最も寿命が長いとされた電球です。
カリフォルニア州リバモアのイーストアベニュー4550番地にあり、リバモア-プレザントン消防局が維持管理を行っています。
この電球はギネスブックにも登録されたほか、リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノットやアメリカの総合電気メーカー「ゼネラル・エレクトリック」もその記録的な寿命の長さを認めています。
▲リバモアの「100年電球」
(種類:カーボン・フィラメント、動作原理:白熱球)
100年電球は、もともと30Wか60Wの電球でしたが、今は非常に暗く、4Wの常夜灯相当の明るさです。
この電球は、手吹きのガラスに炭素のフィラメントというごく一般的な造りで、1890年代の後半にオハイオ州シェルビーのシェルビー・エレクトリック・カンパニーによって製造されたものです。
これとほぼ同じ製品は、いまだ大量に存在しており、点灯しているものも見つかるはずと考えられています。
ジルファ・バーナル・ベックによれば、この電球は彼女の父のデニス・バーナルが1901年に消防局に贈ったものだといいます。
バーナルはリバモア・パワー&ウォーター・カンパニーという会社を経営しており、その経営権を売却したときに消防署へこの電球を寄付していました。
この逸話は、当時の消防ボランティアの証言からも裏付けられています。
調査によると、この電球は少なくとも4か所で吊るされていることがわかっています。
最初に設置されたのがLストリートの馬車小屋で、その後にリバモアのダウンタウンにある消防・警察が使用するガレージに付け替えられました。
消防局が統合整備されると、その合同庁舎として新たに建てられた市役所にまた移設されました。
この電球の寿命が非常に長いことに気づき、1972年に初めて言及したのが、新聞記者のマイク・ダンスタンでした。
彼は、リバモアに生まれてずっと住んでいる人に数週間かけて取材を行い、トリ-バレー・ヘラルド紙に「世界最古の可能性を持つ電球」という記事を書きました。
ギネスブックやリプリーズ・ビリーブ・オア・ノット、ゼネラル・エレクトリックにもあたり、一様に知られる限りでは最も長く点灯している電球だということが確認できました。
この記事はCBSのテレビ番組「オン・ザ・ロード・ウィズ・チャールズ・クラルト」の中でチャールズ・クラルトが取り上げています。
▲100年電球を使ったペンダントライト(リバモアの第6消防署)
1976年、消防局と電球はともに第6消防署へと移転しました。
2001年には、この電球の製造100年祭が祝われ、地元ではバーベキューと音楽のイベントが催されました。
この電球のために100年電球委員会が発足され、管理が行われることになりました。
委員会は、リバモア-プレザントン消防局とリバモア観光協会、ローレンス・リバモア国立研究所、サンディア国立研究所の協力のもと運営されています。
2019年10月21日、科学情報メディア「ナゾロジー」にて118年経っても点灯が続いているので、「そろそろ改名が必要」との記事が掲載されました。
▲2019年時点の「100年電球」
なぜこの電球がここまで寿命が長いのかという疑問については、消費電力が少ない、ほぼ常に点灯している、電力が途切れないよう献身的に管理されている、などがその答えとして考えられています。
一方、より効率の良い「LED電球」が発明された1990年代から、従来の白熱電球は、LED電球に置き換えられつつあります。
▼LED照明シリーズ「LOOX」は電源装置とのセット販売で、好評発売中です。
参考文献;
ナゾロジー(2019/10/21)
「1901年からずっと光り続けている世界最高齢の『100年電球』の神秘」
https://bit.ly/2H02eP9
ゼネラル・エレクトリック・カンパニー
https://www.ge.com/jp/
Wikipedia;
100年電球
https://bit.ly/33smd0h
リバモア(カリフォルニア州)
https://bit.ly/3bY6kCY
Ripley’s Believe It or Not!
https://bit.ly/35AYFsL
ゼネラル・エレクトリック(General Electric)
https://bit.ly/3mejujT
LED照明
https://bit.ly/3hvdAHg
カリフォルニア州リバモアのイーストアベニュー4550番地にあり、リバモア-プレザントン消防局が維持管理を行っています。
この電球はギネスブックにも登録されたほか、リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノットやアメリカの総合電気メーカー「ゼネラル・エレクトリック」もその記録的な寿命の長さを認めています。
▲リバモアの「100年電球」
(種類:カーボン・フィラメント、動作原理:白熱球)
100年電球は、もともと30Wか60Wの電球でしたが、今は非常に暗く、4Wの常夜灯相当の明るさです。
この電球は、手吹きのガラスに炭素のフィラメントというごく一般的な造りで、1890年代の後半にオハイオ州シェルビーのシェルビー・エレクトリック・カンパニーによって製造されたものです。
これとほぼ同じ製品は、いまだ大量に存在しており、点灯しているものも見つかるはずと考えられています。
ジルファ・バーナル・ベックによれば、この電球は彼女の父のデニス・バーナルが1901年に消防局に贈ったものだといいます。
バーナルはリバモア・パワー&ウォーター・カンパニーという会社を経営しており、その経営権を売却したときに消防署へこの電球を寄付していました。
この逸話は、当時の消防ボランティアの証言からも裏付けられています。
調査によると、この電球は少なくとも4か所で吊るされていることがわかっています。
最初に設置されたのがLストリートの馬車小屋で、その後にリバモアのダウンタウンにある消防・警察が使用するガレージに付け替えられました。
消防局が統合整備されると、その合同庁舎として新たに建てられた市役所にまた移設されました。
この電球の寿命が非常に長いことに気づき、1972年に初めて言及したのが、新聞記者のマイク・ダンスタンでした。
彼は、リバモアに生まれてずっと住んでいる人に数週間かけて取材を行い、トリ-バレー・ヘラルド紙に「世界最古の可能性を持つ電球」という記事を書きました。
ギネスブックやリプリーズ・ビリーブ・オア・ノット、ゼネラル・エレクトリックにもあたり、一様に知られる限りでは最も長く点灯している電球だということが確認できました。
この記事はCBSのテレビ番組「オン・ザ・ロード・ウィズ・チャールズ・クラルト」の中でチャールズ・クラルトが取り上げています。
▲100年電球を使ったペンダントライト(リバモアの第6消防署)
1976年、消防局と電球はともに第6消防署へと移転しました。
2001年には、この電球の製造100年祭が祝われ、地元ではバーベキューと音楽のイベントが催されました。
この電球のために100年電球委員会が発足され、管理が行われることになりました。
委員会は、リバモア-プレザントン消防局とリバモア観光協会、ローレンス・リバモア国立研究所、サンディア国立研究所の協力のもと運営されています。
2019年10月21日、科学情報メディア「ナゾロジー」にて118年経っても点灯が続いているので、「そろそろ改名が必要」との記事が掲載されました。
▲2019年時点の「100年電球」
なぜこの電球がここまで寿命が長いのかという疑問については、消費電力が少ない、ほぼ常に点灯している、電力が途切れないよう献身的に管理されている、などがその答えとして考えられています。
一方、より効率の良い「LED電球」が発明された1990年代から、従来の白熱電球は、LED電球に置き換えられつつあります。
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「詳細ページはこちら」
参考文献;
ナゾロジー(2019/10/21)
「1901年からずっと光り続けている世界最高齢の『100年電球』の神秘」
https://bit.ly/2H02eP9
ゼネラル・エレクトリック・カンパニー
https://www.ge.com/jp/
Wikipedia;
100年電球
https://bit.ly/33smd0h
リバモア(カリフォルニア州)
https://bit.ly/3bY6kCY
Ripley’s Believe It or Not!
https://bit.ly/35AYFsL
ゼネラル・エレクトリック(General Electric)
https://bit.ly/3mejujT
LED照明
https://bit.ly/3hvdAHg