「片引き戸」と「引分け戸」

片引き戸（かたひきど）は、１枚の扉を左右のいずれか一方向に移動させることにより開閉するドアです。

住宅の玄関や室内の出入口のように、主として小規模な建築物の出入口に用いられます。

鉄道車両の人荷用ドアに引き戸が使用される場合、古くは片引きが多かったです。

路面電車では車端部に戸袋となる場所を設けた２枚片引き戸も存在しました。

ラッシュ時の大量・効率輸送が求められる通勤形車両や近郊形車両では、ドアの開口幅の拡大と開閉時間の短縮を目的として、1960年代以降、２枚の引分け戸が採用・導入され、片引き戸の車両は徐々に淘汰されました。

そのため、1990年代以降の日本では、保温に有利な理由で採用している寒冷地のJR北海道の車両を除き、都市部で通勤形車両のものとしては片引き戸を見る機会は少なくなりました。

一方、長距離列車用の車両（急行形車両・特急形車両・新幹線車両）においては現在でも多くの新製車両が片引き戸を採用している場合が多いです。


▲北陸鉄道8800系の片引き戸


▲JR東日本の山手線E235系電車の引分け戸。
（手前のホームドアも引分けになっています。）

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参考文献；
北海道旅客鉄道株式会社
https://bit.ly/31O87Ha
東日本旅客鉄道株式会社
https://www.jreast.co.jp/

Wikipedia
片開き（かたびらき）
https://bit.ly/3lGwRZN
両開き（りょうびらき）
https://bit.ly/3bktMtz
北海道旅客鉄道
https://bit.ly/3bkttPq
東日本旅客鉄道
https://bit.ly/3hQ0GEQ
JR東日本E235系電車
https://bit.ly/34XXNy3