「ゆりかご」から「ベビーベッド」へ

「ゆりかご」から「ベビーベッド」へ
「ベビーベッド」は和製英語で、乳児のためのベッドです。

英語では「infant bed」「cot」、アメリカ英語では「crib」とも言いますが、家畜に飼料をやるための「かいば桶、まぐさ桶」といった意味や「家畜小屋」の意味もあります。

ベビーベッドは、新生児が少し動くようになって、もはや揺り籠(ゆりかご)や新生児用かご型ベッドの中に置くのは危険と思われるようになった段階から使われます。

マネ画『ゆりかご』(ベルト・モリゾとゆりかご。)
▲マネ画『ゆりかご』(ベルト・モリゾとゆりかご。)

1465年頃のかご型ベッド
▲1465年頃のかご型ベッド

インドの木のゆりかご
▲インドの木のゆりかご

西洋では、日本のように乳児と添い寝する習慣が一般的でないため、乳児を寝かせるためのベビーベッドを使用する家庭が多いといいます。

ベビーベッドは、乳児をベッドの中に留めておくために設計されており、両側の側板は幼児がよじ登れないくらいの高さにし、足場も無いです。

重心は低く、幼児が多少成長してベッドの中で転んだりしても、揺り籠よりも安定して、倒れにくくなっています。

天蓋付きベビーベッド
▲天蓋付きベビーベッド

ゆらせるベビーベッド
▲ゆらせるベビーベッド

ベビーベッドの中にいる乳児
▲ベビーベッドの中にいる乳児

スウェーデンのカール12世のベビーベッド
▲スウェーデンのカール12世のベビーベッド

和歌山電鐵「おもちゃ電車」
▲和歌山電鐵「おもちゃ電車」

アメリカ英語の「crib」は、一般にベッドの両端を持って真ん中で折りたたみ、転がして持ち運びのできる簡易ベッドのことです。

こうした「crib」と呼ばれたベッドは、予期しない来客で、通常のベッドが空いていない場合に一時的に使用するためのものです。

軍隊でも移動用ベッドとして使われ、キャンプからキャンプに一緒に移動していきます。

なかには持ち運びの便や軽量を考慮して、木枠にマットレスを乗せて使うようなものもあります。

病院の病室で用いられる簡易ベッドも「crib」です。

古くから親が乳児と布団で添い寝していた日本においては、ベビーベッドはその名の通り西洋文化の家具の一つでした。

高度経済成長を迎える頃までの日本では、歩行ができるようになった乳児が起きている時に立ち回って怪我などしないように、藁(わら)を編んで作った「エジコ」や「いずみ」と呼ばれた容器に上半身を出し、立たせて留めおきました。

また藁は断熱材でもあり、「いずみ」は木製おひつを更に小さな布団などでくるみ、ごはんの保温器としても使われました。


「ぷちデスクベッド」は、折り畳みベッドとデスクが一体化し、「デスクが、わずか30秒でベッドに早変わり」する商品でお部屋の省スペース家具として好評販売中です。
「ぷちデスクベッド」

「詳細ページはこちら」



▼Amazon販売
https://amzn.to/39W27hO

参考文献;
NHK まちかど情報室今朝の商品(2019/8/30)
「【ぷちデスクベッド】エイブル株式会社
ベッドと机になる家具(つくえに収納出来る折畳式のベッド)」
https://bit.ly/2lHrOgY

和歌山電鐵株式会社
https://bit.ly/2Poku5x

wikipedia;
ベビーベッド
https://bit.ly/30sNuzp
ゆりかご(揺り籠)
https://bit.ly/3kenzDK
新生児用かご型ベッド
https://bit.ly/2XpiheL
エドゥアール・マネ(フランス画家)
https://bit.ly/3gAdCy4
ベルト・モリゾ(マネの絵画モデル)
https://bit.ly/3k7JRH0
エジコ(嬰児籠)
https://bit.ly/33uWru6
カール12世(スウェーデン王)
https://bit.ly/2PsH9hm
和歌山電鐵
https://bit.ly/3fBW03K
おもちゃ電車
https://bit.ly/2ENrXJn