額縁(がくぶち)の種類

額縁(がくぶち)の種類
絵画や写真、賞状等を入れて飾るための枠(フレーム)を「額縁」(がくぶち)と言います。

木製の額縁
▲木製の額縁

語源は「額」(ひたい)の「縁」(ふち)から来るものと考えられます。

外来語表記では、フレーム(frame)またはパネル(panel)と言います。

素材は、木、金属(主としてアルミ)、ガラス、陶器、プラスティック(主としてアクリル樹脂や塩化ビニル樹脂等)、漆喰、漆、粘土等、様々です。

卓上用、壁掛用、卓上・壁掛共用があり、室内用の他、屋外用も存在します。

また、額縁に美術品や写真などを入れて飾れる状態にすることを額装(がくそう)と言います。

製法により「本縁」「組縁」「モールディング」に分けられます。

・本縁(ほんぶち)
 竿状の材料を枠状に組み上げた後に、塗装や金箔などの加工を施して
 作り上げる額縁です。そのため角の継ぎ目が見えないのが利点で、
 通常この形式の額縁は油彩額となります。

・組縁(くみぶち)
 塗装などの加工を済ませた長い竿状の枠を切り出し、
 それを組み合わせて作られた額縁です。
 本縁と違い、角の継ぎ目が見えやすく、主にデッサン額などがこの形式です。

・モールディング
 既成の竿状の枠を注文に合わせて組み合わせる半オーダーメイドの額縁です。
 制作方法は組縁とほぼ同じです。枠のデザインを選び、額のサイズや深さ、
 入れ子の有無などをオーダーすることができます。
 そのため油彩額やデッサン額、場合によっては人形などを入れられる
 深さを持った額なども制作することが可能です。
 枠のデザインによっては角の部分で模様が食い違ってしまうという
 欠点もあります。

用途による区分では、「油彩額」「仮縁」「デッサン額」「和額」「賞状額」「証書額」「叙勲額・叙位額・褒章額」「ポスターパネル「写真額」「手ぬぐい額」「押し花額」などがありますが、詳細はまた別の機会にご紹介いたします。

楕円形の額縁。フランソワ・ブーシェ『ボードワン夫人』
▲楕円形の額縁。フランソワ・ブーシェ『ボードワン夫人』 (1760年頃、フランス・コニャック=ジェイ美術館)


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参考文献(wikipedia);
額縁(がくぶち)
https://bit.ly/3foWSZb
フランソワ・ブーシェ(François Boucher)
https://bit.ly/33rjQga
コニャック=ジェイ美術館
https://bit.ly/2EPvszb