「ダボ」の用途

「ダボ」の用途
「ダボ」(太ぼ、駄ぼ)は、木工事や石工事において、木材や石材同士をつなぎ合わせる際に、部材間のずれを防ぐために接合面の両方に穴をあけて差し込まれる小片です。

ダボ接合の図
▲ダボ接合の図

木製のダボ
▲木製のダボ

英語ではdowel、ドイツ語ではHolzdübelと呼ばれます。

ダボを用いた接合をダボ構造、ダボを差し込む穴を「だぼ穴」あるいは「ほぞ穴」といいます。

つなぎ合わせる木材や石材にダボと同じ大きさの穴をあけ、ダボを差し込んで接合します。

ダボ構造は、ほぞ継ぎなどの継ぎ構造に比べるとやや強度は劣ります。

そのため、DIYなどでは酢酸ビニル系接着剤(いわゆる木工用ボンド)などを併用することがあります。

ダボ構造は加工が容易であるため、木製の量産家具などに多く用いられます。

木製家具;
・ダボ接合前:
ダボ接合後

・ダボ接合後:
ダボ接合前

本棚などの家具では、ダボを差し込んで凸面を作ることで棚受に用いられることも多いです。

棚受用ダボは、木製のほか金属製、プラスチック製のものがあり、形状も単なる円柱状のものやねじ込み式のもの、棚と接する部分を平らに加工したものなど多種多様です。

スチール製ダボ
▲スチール製ダボ

様々な形状のダボ
▲様々な形状のダボ

また、加工のために木材に空いた穴を塞ぐ目隠しとしてダボを用いることもあります。

例えば、板をビス止めする際、ダボと同径の穴を板の2分の1から3分の1程度空け、その中にビス止めし、その上からダボを打ち込みます。

飛び出た分を切り取り、表面を鉋(かんな)やサンドペーパーで平らにすれば、目隠しになります。


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参考文献(wikipedia);
ダボ
https://bit.ly/2X6SA2o
Dowel(英)
https://bit.ly/2EuRDKS
Holzdübel(独)
https://bit.ly/33i7s1Z
ほぞ継ぎ
https://bit.ly/39BnwNe