壁紙(かべがみ)の室内装飾

壁紙(かべがみ)の室内装飾
建築物において壁や天井の内装仕上材として用いられる布・紙やビニル(合成樹脂)でできたシートを「壁紙」(かべかみ)と言います。
https://bit.ly/2Zr壁紙mIar

おもに、下地の保護や装飾などを目的とし、内壁下地材の表面に接着剤を用いて貼り付けます。

近年ではシックハウス対策として、ホルムアルデヒドを飛散しにくい接着剤への転換が進んでいます。

一般には「壁紙」と呼ばれますが、天井に貼ることも多いため、建築業界では「クロス」(cloth)と呼ぶこともあります。

ホームセンターでも多種多様な壁紙が販売されており、DIYで壁紙の張替に挑戦する方も多いですが、下地処理が不充分だと壁紙のはがれや浮きが発生してしまいます。

壁紙の貼られた部屋
▲壁紙の貼られた部屋

壁紙発祥の国は中国です。

明代(1368~1644年)には家屋の内部の壁面に紙を貼る習慣があったとされ、その頃、中国を訪れた宣教師によってヨーロッパに伝わりました。

イギリス・ヴィクトリア朝(1837~1901年)のころ、ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の中で、唐草文様などが印刷された壁紙が考案され、世界中に広まりました。

印刷で大量生産できる安価な室内装飾で保温性などに優れていることが壁紙普及の理由です。

近年はデジタル印刷によるオーダーメード生産も可能になっています。

日本では施工業者によって壁紙を貼るのが一般的でしたが、昨今のDIYで一般の人が貼る機会も増え、それに伴い、インテリア雑誌、ブログ、インターネット通販のサイトなどで壁紙の貼り方が紹介されています。

壁紙の材質;
・和紙製
・葛布製(布壁紙)
・合成樹脂製

接着方式;
・糊なし壁紙;
 裏面に生糊や接着剤が塗布されていないタイプ。

・生糊付壁紙;
 裏面に生糊が塗布されており、フィルムをはがして貼り付けるタイプ。
 ジョイントテープが付いています。

・粘着式;
 裏面に接着剤が塗布されており、裏紙をはがして貼り付けるタイプ。
 DIYで多く用いられ、貼り直しが可能なものもあります。

・再湿式;
 裏面を湿らせることで接着できるようにしたタイプ。

壁紙の利点;
・安価で、施工が早い。
 このため、低コスト住宅や大手ハウスメーカーでは標準品として採用されます。

・工場で生産された規格品であるので、
 塗壁に比べクレーム率が低く、均一に施工することができます。

・表面に印刷を施すことにより、
 木目やコンクリート調など、様々なデザインを表現できます。


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参考文献(wikipedia)
壁紙
https://bit.ly/2ZopEEu
シックハウス症候群
https://bit.ly/30eOFS2
明(みん)
https://bit.ly/2B20e6s
ヴィクトリア朝
https://bit.ly/3fnseAe
ウィリアム・モリス(William Morris)
https://bit.ly/38RIVkY
アーツ・アンド・クラフツ運動
https://bit.ly/32fJl3h
唐草模様
https://bit.ly/2ZsFdet