「押しボタン」の種類と機能

「押しボタン」の種類と機能
押してスイッチが開閉する部品を「押しボタン」「プッシュボタン」「押釦」または単に「ボタン」と呼びます。

ゲームパッドのボタン
▲ゲームパッドのボタン

「指先で押す」という操作によって機器への入力を行うパーツで、ボタンを押すと、ストローク(ボタンが奥へ移動)します。

「カチッ」という音が鳴るボタンもあります。

電子機器や産業機器では、スイッチング回路と組み合わせて「押しボタンスイッチ」の意味で使われることが多いですが、本来、ボタンの仕様とスイッチング回路の仕様は別々の概念です。

スイッチング回路の仕様において分類すると、大きく分けて、押すとオンになる(回路が閉じる)タイプのスイッチと、押すとオフになる(回路が開く)タイプのスイッチが存在します。

押すとオンになる(回路が閉じる)タイプ
▲押すとオンになる(回路が閉じる)タイプ

押すとオフになる(回路が開く)タイプ
▲押すとオフになる(回路が開く)タイプ

ボタンを押したときの位置が保持される期間で分類すると、大きく分けて、自動復帰型(モーメンタリスイッチ)と位置保持型(オルタネートスイッチ)が存在します。

モーメンタリスイッチは、押している間だけ一時的にスイッチが「オン」または「オフ」になり、ボタンを離すと自動ですぐに元に戻るスイッチです。

オルタネートスイッチは、一度ボタンを押すと、その後もずっと「オン」または「オフ」の位置が保持されるスイッチで、押すたびにオンとオフが反転します。

動作で分類すると、

●押した瞬間のみオンになり、所定の動作を行うもの(呼び鈴等)。
呼び鈴

 機器や機能の趣旨によって、二度押しや長押しが指定されている場合があり、操作の違いによって同一ボタンに複数の機能を割り当てる例もあります。


●押すと所定の動作を行い、押し続けるとその動作を繰り返すもの。
(キーボードのリピート入力等)
キーボード

●押している間だけオンになり、指を離すとオフになるもの。

●押すとオンになり、もう一度押すとオフになるもの。
(ただしバスの降車ボタンのように任意のオフ操作が行えない機器もあります)
キーボード


●押すとボタンが押し込まれた状態で固定され、もう一度押すと出っ張った状態に戻るもの。

 一般的には押し込まれた状態がオンですが、機能の趣旨によっては逆の場合もあります。


▼照明器具用には、押している間だけオフになり、離すとオンになる「プッシュOFFスイッチ」があります。
 家具扉などに使用すると、扉開時に自動で照明が点灯し、閉時に自動で消灯する仕様が可能になります。
創作家具工房+ComfortMK,照明器具用プッシュOFFスイッチ BY1205

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参考文献(wikipedia);
押しボタン
https://bit.ly/3bPIaKe
キーボード
https://bit.ly/2SJKmeF
呼び鈴
https://bit.ly/2v1dG7w