「ちゃぶ台」から「コーヒーテーブル」へ

「ちゃぶ台」から「コーヒーテーブル」へ
四本脚の食事用座卓を「ちゃぶ台」と言います。

一般的に方形あるいは円形で、折り畳みができるものが多いです。

上座、下座という上下関係無しに昭和初期の家族の団欒を象徴するシンボルとして取り上げられます。

1887年(明治20年)ごろより使用されるようになり、1920年代後半に全国的に普及しました。
ちゃぶ台
▲ちゃぶ台

ちゃぶ台
▲映画「めし」(1951年[昭和26年])

しかし、1963年(昭和38年)をピークにちゃぶ台の生産は減少傾向に転じ、生活習慣の変化や洋風化指向の時代の流れに乗って次第にダイニングテーブルへと移り変わっていきました。

ダイニングテーブルを一般家庭の食卓にいち早く取り入れたのは農家でした。

1948年(昭和23年)、GHQの指導により農村の生活改善運動が全国的に展開されると農村の台所事情は変化を見せはじめました。

生活を楽にすることが主とした課題に挙げられ、土間を改善して食事場とし、野良仕事の土足のまま食事ができるようにするテーブルや座敷と土間の境界にテーブルを設けて半々で座る方式などが奨励されました。

ダイニングテーブルが都市圏へ急激に浸透をはじめるのは1955年(昭和30年)頃からで、日本住宅公団による集合住宅が販売されるようになってからで、ダイニングキッチンの概念が取り入れられ、目的に即した利用がなされるよう、テーブルを作り付けにして売り出されました。

住宅公団は、洋風化のブームに乗りダイニングキッチンを大々的に宣伝し、販売実績を挙げるとともにテーブルの普及促進の役割を果たしたと言えます。

高度経済成長期に入るとこの流れはますます加速し、1966年(昭和41年)に13.6%だったダイニングテーブルの普及率は1988年(昭和63年)には67.3%となりました。


▼現在、ちゃぶ台は「コーヒーテーブル」、「ティーテーブル」という名称の「リビングテーブル」として人気が高まっております。
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「ティーテーブル」

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参考文献;
Wikipedia

ちゃぶ台
https://bit.ly/39dVplR

テーブル
https://bit.ly/3bmmgxN