「折りたためるスマートフォン」の現状(曲げガラス仕様への道)

「折りたためるスマートフォン」の現状(曲げガラス仕様への道)
「折りたためるスマートフォン」がサムスンや
ファーウェイから相次いで発表されています。

パタっと折りたたむために、ディスプレイの素材には
ガラスではなくプラスティックが使われています。

画面を折りたためるスマートフォンの現状は、
準備万端とは言いがたいようです。

特に大きな問題はガラスです。

ガラスは硬くて耐久性があり、ひっかき傷に強く、
有機ELの光をよく通し、柔軟性も高いです。

とはいえ、スマートフォンを本のように
開閉できるほどの柔軟性は備えていません。(少なくとも、いまのところは。)

いま出回っているガラスは、
(折りたたみ式スマートフォンにとって)最高の素材とはいえません。

ガラスが抱える問題を解決しようという取り組みは、
物理法則への挑戦だと言えます。

曲げ半径を非常に小さくするにはガラスを薄くしていく必要がありますが、
一方で落下の衝撃や外部からのダメージに耐えることも同時に求められるからです。

■ 柔軟性に優れるプラスティックの弱点

折りたたみ式スマートフォン黎明期のいま、
メーカーはプラスティックに頼っています。

プラスティックは自在に、かつ繰り返し曲げることができるからです。

サムスンによると、折りたためるディスプレイ「Infinity Flex」は、
数十万回もの開閉に耐えられるといいます。

プラスティックはガラスよりも柔軟性に優れています。

厚さが同じでも、プラスティックのほうがより深く曲げることができるのです。

しかし、強度低いため、擦り傷やへこみもつきやすいといいます。

さらにガラスと異なり、プラスティックは何回も折り曲げているうちに、
しわが残ってしまいます。

その結果、せっかく開いて大きいサイズにしても、
目障りな折り目で画面が分割されたディスプレイが手元に残ることになります。

プラスティックは圧力を加えられると分子の位置が移動します。

一方、ガラスはプラスティックよりも堅固な構造をしているため、
変形したあとに元の形に戻る力があります。

■ まったく新しいガラスへの挑戦

これらのことから言えるのは、折りたたみ式スマートフォンの品質が
万全になるのは、ガラスの品質が万全になってからだということです。

コーニングでは現在、厚さ0.1mm、許容曲げ半径が5mmの
ガラスを開発中といいいます。

「現在取り組んでいる技術的な問題の肝は、
3mmから5mmという極小の曲げ半径を保ちながらガラスの強度を高めるには、
どうすればいいかということです」

許容曲げ半径5mmでは、すでに20万回の曲げに耐えるといいます。

■ 折りたたみガラスの実現は2~3年後?

現状のガラスできることは「衝撃に対する強度を上げること」と
「曲げ半径を小さくすること」のどちらかですが、
大切なのは両方を提供することです。

折りたたみガラスは折りたたみ式スマートフォンが主流になる時期、
つまり2~3年後までには準備できるはずだといいます。

コーニングや競合メーカーであるAGCなどであれば、
それより早く実現する可能性もあります。

サムスンの「Galaxy Fold」の販売価格は1,980ドル(約22万円)。

「折りたためるスマートフォン」
(ファーウェイの「Mate X」)


現時点で、これほどの大金を費やすか、
完成度の高い商品を待つかは消費者の判断に委ねられるところです。

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曲げガラステーブル
 サイズオーダーも可能です。
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公式HP
ファーウェイジャパン株式会社
https://www.huawei.com/jp/
「Mate X」
https://bit.ly/2NrQ8xr
日本サムスン株式会社
http://japan.samsung.com/
「Galaxy Fold」
https://bit.ly/2SR1aCq

コーニングジャパンン株式会社
https://bit.ly/2V8oHPv

参考文献;
産経新聞(2019/4/27)
「折りたためるスマートフォンが欲しいなら、
『折りたたみガラス』の登場まで待つのが賢明だ」
https://bit.ly/2PZTXLB

Wikipedia
ファーウェイ(華為技術)株式会社
https://bit.ly/2SO44Di
サムスングループ(Samsung Group)
https://bit.ly/2LErUCR
コーニング株式会社
https://bit.ly/2JF7BCs